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2012年5月18日 (金)

4泊5日 綱渡りの旅 3

イヤホンもせず 京都で買った宮尾登美子の「平家物語」も読まず 目を凝らして車窓の東北の山や田畑を見いるうちに仙台に到着 初めの予定よりも早く着いたので ようやく気持ちにも余裕ができた 仙台から名取までは仙台空港鉄道を利用 本数が多く 13分の距離 14:18には名取の駅に降りた タクシーを2時間チャーター 「京都から震災のエールを届けに来ました 年を食っててボランティアはかえって迷惑をかけるので 気持ちだけですが・・・津波のあった海まで連れて行ってください」「来てもらって1円でも2円でも落としていってもらうことが励みになります」・・・目の奥が痛くなったがもう泣かないと決めていたので我慢する 30代と思われるまだ若い運転手さんにまず娘が前に住んでいたマンションからと その番地を云ったら カーナビに誘導されてほんとにそのマンションの前まできた 孫が後追いして大変なので行くことを断念したマンションだ そしてそこからすぐ「閑上」地区にはいる 津波9.09メートルと報道されていた地区である ほんとに ほんとに 家の基礎だけが残っている平坦な土地が続く 「この辺は 埋立地区なので 避難できる高い場所がなくてたくさんの犠牲者を出してしまいました」「この小学校も津波がきて いまは廃校です」「子ども達はどうだったんでしょうか」「幸い 3階に逃げてみんな無事だったようです」・・・下駄箱の上に 赤いランドセル 黒いランドセルがいくつか 泥のついたまま 並べて置かれていた 布製のペンケースが校舎を出た泥のうえに落ちていた チャックが開いていて中にはコンパスが入っていた その近くに三角定規と消しゴムと ミッキーマウスのきいろい鉛筆が落ちていた これらの持ち主はいまどこに? 校庭の隅にチュウリップが頼りなげに咲いていた 小山があってそこに舟があったのでびっくりして「津波に運ばれてきたのですか?」「イエイエ 海の傍の学校ということでシンボルとして置いてあるんです」「・・・」「海の傍まで行きたいのですが」「行ける所までいきましょう」車を走らせながら「このあたりは砂地ですから メロンとかハウス物が多いのですが壊滅状態です」ハウスのビニールの切れ端がとんでもなく高いところに引っかかっている「あそこまで津波がきたいうことです」「向こうに見えるのは老人ホームです 高い建物にいた人は助かりましたが 平屋にいた人は津波に流されました 人手が足りなくて助けられなかったそうです」・・・海岸は防波堤に腰をおろして海を見ることはできない 近づくこともできない 名取川(?)の河口から閑上港あたりを見る とても美しい 「仙台空港も行きますか?」「滑走路には津波がきました 小型機が何機かダメージを受けたようです」「名取空港というよりは仙台空港のほうが知名度が高いですからそういう名称になったようです」・・・「少しずつ 少しずつ頑張ってください」「自分らが自分でやるという気持ちがないと駄目なのに 人を頼りがちで・・・」「 甘えてください そして これから少しずつ・・・ですよ」 めいっぱい案内してもらって名取の駅でタクシーを降りる 代金1万円と京都の生八橋に感謝の気持ちを添えて・・・   

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