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2009年11月12日 (木)

「風の盆恋歌」 高橋治

図書館で予約していた本「風の盆恋歌」を読んだ 東京に住む大新聞の部長の都築が 八尾の風の盆がある9/1・2・3の3日間だけ住むために 諏訪町に家を買った 妻の弁護士の志津江には知らせていない 終戦を金沢で多感な青春を迎え過ごした都築とえり子が 互いに気にとめながら同じ仲間のべつのひとと結婚してしまった・・・30年たってもなお互いに断ち切れないそんな都築とえり子と年に一度共に暮らすための家である・・・4年目 姿を見せないえり子のかわりにえり子の娘がやってきて「母は死にました」と云い身を翻して去る 都築はたたきに降りようとして倒れた 再生不良性貧血が原因だ 夢現の電話の声はえり子・・・京都からかけつけたえり子はすでに冷たくなっている都築を見て睡眠薬を飲んで彼により添って身をおく・・・町に踊りの輪が広がった 簡単なあらすじだけれど 読後の気持ちは重い 男と女が惹き合うのは理屈ではないから いったん縺れてしまうと大変なことになる まして不義密通は昔は重い罪 今はありふれた「こと」ととりざたされるが当の二人にとっても 周りのものにとっても計り知れない「苦痛」をもたらす 「心中」は二人にとったら「蜜」のようなものでも残されたものには残酷すぎる仕打ちではないだろうか・・・動物や鳥などの世界でははっきりすっきりしていていいかもしれない006

ちなみに都築の家の前にスイフヨウを植えさせたのはえり子 自分はせめて「風の盆 」を見るために一日だけでも八尾の旅館が予約できたらうれしいのに 

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